Gun Sight

おさらいも兼ねて、航空機のガンサイトについて。
詳しい方がおりましたら、間違い等あれば訂正お願いします。

 ガンサイトが何のためにあるのかというと、もちろん弾が何処へ飛んでいくかの基準になるわけですが
重要なのは、距離が測れるということですね。

 ガンサイトのハーフミラーに映し出される円や目盛ですが、
まずこの円(リング)が何なのかというと
Fw190についているReviC12D(おそらく)では、
100ミルのリングとなっています。

 簡単に説明すると、1km離れた距離にある100mの幅の物体が、リングの直径と一致して見えるようになっています。
逆に言えば、幅100mの物体がリングと一致したら、距離1km、ということになります。
では、幅が10mの物体はどのように見えるのかというと、距離1kmでは単純にリングの1/10に見えます。
そして、距離100mまで近づくと、幅10mの物体はリングの直径と一致するように見えます。
ここで言う幅10mの物体=敵機とすれば、
全幅10mの敵機がリングと一致したとき、距離100mという具合に距離を求めることが出来ます。

160124_0.jpg
この画像ではリングより若干大きく見えている。

 同じように、全幅10m敵がリングの1/2のサイズに見えたなら、距離200m
リングの2倍のサイズに見えたなら、距離50m
という風に、リングを基準にn倍の大きさに見えたら、100/nの距離(m)という計算ができるわけです。

 幅31.6mのB-17を相手にする場合、リングに一致する距離はというと316mとなります。
B-17がリングの1/3ぐらいに見えたら、948m離れている、という感じですね。
何が言いたいかというと、敵機の翼幅を覚えておく必要があるということです。
でないと瞬時に距離が分かりません。
大体の単座単葉戦闘機は、翼幅10mとか11mとかがほとんどです。
なので、とりあえずリングを基準に考えれば誤差はありますが大体は合うはずです。
4発機や双発、大型の単発攻撃機などは注意しなければなりません。

翼幅(m) x リングに一致するための倍率 x 10 = 距離(m)
まぁこれだけ覚えておけば良いかもですね。

そもそもリングの100ミルって何だって感じですが、
ミル=ミリラジアンということで、1ラジアンの1/1000の角度の開きのことです。
ラジアンってなんだというと、
半径 r の円があったとして、その円周上の円弧の長さがrになるような時に中心となす角が1ラジアンです。
ミリラジアンはその1/1000なので、半径rの円の円弧がr/1000になるときの角度が1ミリラジアン。
なお、円の一周は2πラジアンなので、度数であらわすと、360°/2π≒57.3°
1ミリラジアンは0.0573°となります。
ただ、これだと一周約6282ミリラジアンというキリの悪い数字になるため、
軍事では一周6400ミリラジアンとして、1ミリラジアン=0.5625°
という数値にして、1ミル と呼んでいるそうな。

つまり、円の円周を6400分割して、その扇形1つ分の中心角が1ミル、というわけです。
なおソ連では6000で分割してたりする。とりあえずドイツでは6400でいいっぽい。

で、これの何が便利なのかというと、
たとえば、双眼鏡とかスコープに、1km先で1.7ミルの角度の開きで見える長さのマーカーが付いているとします。
つまり、r=1000円周上で、約1.7mの物体があれば、一致するように見えるってな感じです。
1.7mの物体を人だとすれば、1kmで1.7ミルの開きのマーカーと一致する=あいつは距離1kmにいる!と分かるわけですね。
そして、1.7ミルのマーカーの1/2に見えたら距離は2kmだ!という風に距離を割り出すことが可能です。



ちょっと調べながら書いてたら長くなったので明日に続く。
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